荒涼

Wild & Cool

民主主義

本日気になった本。有隣堂アトレ恵比寿店にて。

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民主主義、よく知らない。

自身その中で暮らしているわけで、とすると魚にとっての水みたいなやつかというと、それはまったく違って、単に不勉強で知らない。

にもかかわらず、しばらく前から私はよく「民主主義と資本主義をアップデートせねばならない」などと言っている。

であるならば、ここでせめてググるしかあるまい。

政治一般,政治原理,政治運動,政治思想などの形態の一つ。語源は demos (人民) と kratia (権力) とを結びつけたギリシア語の demokratiaで人民が権力を握り,みずからそれを行使する政治を意味した。したがってそれは君主政治や貴族政治と並び支配形態の一つである「多数者の支配」をさす。民主主義は,古代においては愚民政治ないし暴民支配を意味するものとして,しばしば嫌悪され,望ましい政治形態として受入れられるにいたったのは近代においてである。しかし民主主義の復権にはさまざまな曲折があった。まず第1に近代民主主義は古代のような直接民主制ではなく,代表制による間接民主制で,小数の市民階級によって運営される議会政治にほかならなかった。これに対し J.-J.ルソーのような代表制を否定する思想家が出現し,その後これをめぐって論争が展開された。民主主義が真に確固とした市民権を握るのは第1次世界大戦後のことである。この大戦において連合国は「民主主義の安全な世界をつくる」ことを戦争目的として掲げ,戦後はこの宣言に応じて民主主義の大波が全世界をおおうことになった。しかし民主主義はソビエト型民主主義と北欧型福祉国家の挑戦という新たな問題に直面した。元来民主主義は自由,平等の理念に立つものであるが,近代民主主義は liberal democracyとして発展し,平等については形式的平等の実現だけにとどまっていた。ソビエト型民主主義と福祉国家理念は,特にこの点を突いたのである。また 20世紀の民主主義は極度に参政権を拡大し,また直接民主主義的制度をも採用したが,それは大衆社会状況がそのまま政治過程に浸透することを許したものであり,事実ファシズムはマス・デモクラシーを母体として出現したのである。

民主主義(みんしゅしゅぎ)とは - コトバンク

おお、とてもわかりやすい。非常に学びが多い。 

民主主義は、自明のものではなく、統治のひとつの形態であり、さまざまな変遷を遂げて現代の姿に至ったもの。

だとしたら、やはりアップデート可能なはず。

2018年はネットの衆愚に絶望することの多い一年だったが、諦めてはならない。

そして上記の本は、民主主義の「初志」みたいなものが込められているのではないか、という予感によって気になったのだと思う(買うかどうかはわからないけど)。

 

ところで、先の引用は出典として「ブリタニカ国際大百科事典」と示されていたが、読点の入れ方等で赤字を入れたいなと思った。