荒涼

Wild & Cool

10/31 晴れ

10月も終わり。上半期が終わる。ざっと振り返っておきたい。

たしか5月から与野本町のシェアオフィス「アステリ」を借り、作業場として使っている。非常に快適とまではいかないが、自宅と職場の他に第三の場所を持てたことは自分にとってとても大きなことだったということを改めて記しておきたい。当初は1-2ヶ月お試しで使って解約するつもりだったが、今はなるべく手放したくない。ここには良いヴァイブスがある気がする。

この夏の暑さは殺人的だった。かなり身体がやられたと感じている。相当なダメージを受けたと感じている。自分だけでなく多くの人がダメージを受けたはずと思っているが、気候変動の問題は大きすぎて誰も真面目に向き合いたくないのだろうか、この異常な暑さについてさほど議論がなされなかったように見える。個人的にはコロナと同等の問題だと思うが。

先々週からなんともいえない気持ち悪さに襲われ、おそらく逆流性食道炎である。先述のこの夏の暑さもその原因のひとつだと思っているが、日頃のお菓子の暴食もあるだろう。またシンプルに加齢もあるだろう。幸い薬が効き、この数日は治まってきた。でもいつか胃カメラはやるだろう。

仕事はここ最近、これまでと違う日々、違う過ごし方になっている(この数日からだが)。抱えている案件がトラブっているので特に直近のタスクがない状況になっており、つまりそのため時間があり、そう、時間があるのだ。時間があるなんてこと、何年ぶりだろうか。その状況に戸惑い、何をすればいいかわからなくなっていたのだが、この数日、ちょっとしっくりきだした。ひさしぶりに、「構想」という作業が少しずつできるようになってきた。おれは突破口を探している。次の舞台に向かうための糸口を探している。もう少しで啓示が訪れる予感がしている。

新しく始めたこととして記しておきたいのは投資である。国内株と米国株。コロナによる自粛中に証券口座を開いた人は多かろう。自分もその一人である。50-100万をなんとか捻出し、いくつか買ってみている。現状儲けることはまったくできていないが、相場の面白さはわかってきた感ある。相場は常に動いている。そして予測がまったくできない。これはまだ良い時代のTwitterにおけるタイムラインのようでもあり、ずっと見てしまう。そういう中毒性がある。また、波や炎のようでもある。つまりずっと見ていられる。そしてそれが金に関わることだから、ずっと見て一喜一憂できうる作りになっていて、これ考えたやつすげえなって思う。

音楽は、VICEの「2010年代の100枚」みたいな記事から愚直に新しい音楽を聴いている。奥さんからAirPodsをプレゼントしてもらったのが大きい。とはいえまだ20枚ほどしか聴けてない。そのなかで印象に残ったのはマック・ミラーだが、既に他界していた。

また、奥さんから誘われ虹プロジェクトにはまったことも記さねばなるまい。受かった子も受からなかった子も皆それぞれ魅力的であったが、やはりなんといってもパクさんの人柄や姿勢にいちばん魅了された。そしてそこからK-POPの扉が開き、TWICE先輩、そしてBTSへと至った。歌も踊りもシンプルにすごい。日本のアイドルとは比較にならないレベルなのだということを今更ながら知った次第。

夜は奥さんとツイン・ピークスを観だしている。高校生の時に観た吹替版。何もかもが懐かしく、何もかもが甘美だ。そして自分はこれに相当影響を受けていることに気付かされる。事象の背後にあるなんらかの意味、あるいは無意味。それらの連関。訪れる啓示。そして、森。深い森。後半はけっこう展開がダルいが、この世界に没入できる喜びに浸っている。早く『リターンズ』に入りたい。おれはこのツイン・ピークスに再会することで、高校生の時から続いていたある円環が閉じ、次の夢、次の夢想へと向かっていける気がしている。