荒涼

Wild & Cool

〜2/17

ここ最近はずっとSpotifyのDiscover Weeklyを消化することに努めているが、30曲を聴き通すのはなかなか大変で、でも最後の方にびっくりするようないい曲があったりするから油断ならない。そんな感じでディスカバーしているわけだが、いいなと思ってFavをつけたものを、あとからそのアーティストのアルバムにさかのぼってちゃんと聴くのはさらに大変で、曲名もアーティスト名すらも記憶するのが覚束ない。こういうリスニング体験は自分の学生時代とは完全に違っており、不慣れのままどんどん時代は進んでいく。体系性を持たずに聴くことへの不安さやザワザワ感は尽きないが、もしかしたら、もともとはこういうものなのかも、とも思う。あらゆる宗教は音楽から始まっていると思っているが、最初は体系性なんてなくて、ただ、ある響きだけがある。そしてそれを浴びる身体がある。恍惚が訪れ、祈りのようなものが生まれる。