荒涼

Wild & Cool

12月第3〜12月末

クリスマスと年末年始シーズンは苦手だ。今年一年が終わるどころか世界が終わるような気分になるから。なので例年同様世界の終わりの気分で過ごしたこの数週間であった。

ふと一年前のこのあたりの日記を読み返してみると、今年の目標は、

  • よく噛んで食べる。
  • 腹に力を入れて過ごす。
  • (スケボーを買った場合、)スケボーで大怪我をしない。

と書かれていた。

よく噛んで食べるは、意識できていたときもあればできていないときもあった。腹に力を入れて過ごすも同様。スケボーは大怪我はしなかったが転んで2回右手首をかなり痛めたのでそれ以降乗るのをやめてしまった。

仕事もうまくいかなかった。たいした成長もなかった。停滞感に包まれていた一年だったと言えるだろう。

成果は右目を治療したこと、でかい買い物(車)をしたこと、ほぼ毎月旅行に出かけたこと、などであろうか。

来年は、

  • 適度な運動を習慣化する。
  • なるべく人と会って話す。
  • 一人で展覧会などに出かける。

あたりをとりあえず掲げておこう。

11月第4〜12月第2週

先週木曜、浦和の眼科で右目眼瞼下垂の手術。それなりに痛かった。術後4日経ち、腫れはぼちぼち引いてきたが、不安を感じさせる形状をしており、どうなるかわからないけれども、右でちゃんと見える。これが大きい。手術をした目的そのものだが、この、左だけではない右を含めた視界、視野の広さたるや。よく見える。素晴らしい。思えばこの十年少々、夕方には右目まぶたはほぼ塞がり、ほとんど左だけで見てきた人生だったわけだが、ちゃんと両目で見える。そのおかげか肩こりが多少緩和された気がする。素晴らしい。抜糸もまだだし、これからどういう形で定着するのか定かではないけど、今現在は、やってよかったと、痛かったし怖かったけどやってよかったと、心から思える。よくがんばった。

その前の週の日曜は終日車の試乗。ルノーのCAPTURフルハイブリッド、フォルクスワーゲンのT-CrossとT-RocアウディのQ2。もともと認定中古車を買うつもりだったのだが、ノリでアウディの新車を購入してしまった。ローンばちばちに組んで。ごりごり働かなくては。

とはいえ売上は良くない。今はどんな本を作れば売れるのかよくわからない。けれどこれまでもわかったことなんてなかったわけだし、さすがに新刊制作スケジュールがずれすぎたので、これを改善していくのが大事だろう。

11月第1〜3週

コロナ後遺症とそれに伴っての咳喘息は先週ぐらいにほぼほぼ治まった。もっと続く人もいるようだし、これでラッキーだったんだろうなという認識。とはいえやはり治療薬がない病気にかかるのは非常に厄介だなと、罹ってみて思う。インフルエンザの予防接種も完了。一方で、6〜8年ほどはまっていた右奥歯のブリッジが取れたので歯医者へ。ブリッジの下の銀歯は銀歯ではないやつにしたほうがよさそうとのこと。保険適用外だがやむをえまい。右まぶたの治療日程も決めたし、ずっとネグレクトしてきた身体のメンテナンスに取り組む年末になりそう。他方、車の調子も悪く、いよいよ寿命が近づいてきている感あり、もう買ってしまうか、という心持ちになっている。老後資金を切り崩すことになるが、まあいいや今が楽しいということが大事だし、と思っている。

12月のシビックテック本はなんとかかたちになりそう。1月のAWH2は良い寄稿をもらえそうでこれも概ね固まった感。あとは年度末までに何を果たすべきか、来期はどんなラインナップにするか、考える。また、会社の作り方について再び調べ出している。老後の遊び場を今のうちから作っておいたほうがよいかな、というのと、作業場の家賃ぐらい副業で捻出できないかな、というところから。

10月第5週

奥さんが金曜にコロナ発症し、自宅隔離で看病していたが、当然自分も発症(水曜の夜)し、3日間ほどの高熱、その後続く咳に苦しめられていた。2週間会社には行かず。家で粛々とやっているが、家だとどうにも調子が出ないので、たいした進捗はないが、まあできないこともないかもという気づきはあった。

ただ今も鼻の奥がモヤモヤしており、これがコロナ後遺症か、いつまで続くのだろうか、という恐怖心がある。ずっと続くことを覚悟し、コロナを携えて生きることを受け入れようとしている。

10月第3〜4週

変わらずの停滞感。この停滞の意味づけをしようと、なんらかのメッセージをキャッチしようと、窓から差す光を薄目で眺めてみたり、好きな海外アーティストの曲の歌詞を調べてみたり、していた。

最近はツイッターから時間の重みみたいなものを改めて感じる。会ったことあるけどもうぜんぜん会ってない人、あるいは会ったことない人も、同じ時間を生きている。自分が歳をとるのと同様、彼ら彼女らも等しく歳をとっている。生きていれば皆、歳をとる。

仕事は主に整理作業。目の前にある面倒な作業および事業における本質的な仕事は自覚的に後回しにしていた。仕事時間中も隙を見て『ゴールデンカムイ』を読み進めていた。

先週末はまた北海道留寿都へ。マリオットのステータスが今年で切れる、つまりラウンジを使えなくなると奥さんから聞き、ではもう一回行っておこうと急遽なった。いつもは近辺を車でぶらぶらするだけだったが、『ゴールデンカムイ』の影響もあり今回初めて少し遠出して小樽へ。運河を見て、回転寿司を食べた。留寿都ニセコは紅葉がきれいだった。この町が雪に包まれる様子も見てみたい。

10月第1〜2週

クエをやってCL観てNHKオンデマンド観て、という感じ。『ゴールデンカムイ』を読み始めた。読み途中の本も少し。つまり何もしていない。もう少し人と会って話そうとしている。

連休は帰省し、大磯港、二宮団地、大磯農園付近を車で回り、2日目はシンジと姪っ子と会った。姪っ子の可愛さに心を打たれた。衝撃的な可愛さ。そして元気。子どもは元気。帰宅前に集合写真。老いた両親、大人になった弟、衝撃的に可愛い姪、そして妻とおれ。幸せを噛み締めるのはほどほどにし、名残惜しさは姪との別れではなく読み返し途中で終わった『ゴリラーマン』に向けるよう努めた。

今年はこんな感じか。定年後の人生を練習しとけということなのか。炎上パーティーを続けたいが、飽きには勝てないし、目も見えないし腰も痛いし。

9月第4〜5週

9月が終わった。RtD本の後作業を散発的にやりつつ次のシビックテック本の原稿整理を地を這うように血を吐きながらじりじりと進めつつ並行案件のミーティングやら打ち返さなければならないボールを打ち返したり空振りしたりして過ごした2週間だった。すでに完全にパンクしていたので半期末のタイミングで下期の計画どおりの刊行は諦め、そのおかげでようやく気持ちが少しラクになった。

先日は金沢へ。奥さんが観たいと言っていた安野モヨコ展を観賞しに。新幹線で大宮から2時間。近い。しかし新幹線は高い。でも久しぶりの車ではない旅行はそれはそれで楽しかった。

一方で、鬱々とした気分は根本的には変わっておらず、人生の黄昏を感じている。多分、いろいろやってみないと。試してみないと。

デザインはメタ認知の技法であり、変化を生み出す営為である。もうデザインデザイン言うのやめたいと思うことも最近は多いけど、まだ諦めてはいけない。