荒涼

Wild & Cool

8月第2〜3週

どうにもつらい2週間だった。政治とカルト団体の癒着を知るにつけこの国の底は完全に抜けてるなという絶望に包まれるわけで、何かをがんばろうという気になれないのは無理もない。が一方で、まあそうならそうでやるしかない、絶望からスタートするしかない、とも思えるところもあるにはあり、それはそれなりのトシになったからこその恩恵なのかもしれない。誕生日前は毎年鬱々としがちで、今年も同様というか鬱々度合いはさらに増したが、無事通過できてよかった。

思えば本を作る仕事しかしたことがなく、最近は本を作っていてもどうも火がつかないというか、こんなことして何になるのだろうとか、そもそも作るべき本なんてあるのだろうかとか、倦怠感のなかにいたが、というか毎年そう言っているらしいが、他にやることもできることもないし、そもそも本を作るは作るだが言い方変えるとつまり自分なりにクリティカルと信じるところめがけて点を穿ってきた、というようなものなので、そのようなことをできる状況に身を置ける自分をラッキーと思い、本を出版するという環境にいれることに感謝しようと思えるだけ大人になったはずだし、穿ってきた点を信じてこれを続け、結んでいくしかない。